連盟長から教えられたこと
先日、高知県でブルキナファソ野球、サンホ・ラシーナの特別番組が放送されました。
ブルキナファソ野球 高知放送開局60周年記念番組 ~ユメ、カナウマデ~ - YouTube
それにしても、「ブルキナファソ」「野球」「ラシーナ」で1時間の特別番組
しかも、開局記念番組。。。なんだか信じられません笑
ネット環境の関係で、まだ私は番組を見てはいませんが
ラシーナの去年の高知での様子、ブルキナ帰国してからの生活も紹介されているようです。
ぜひご覧ください。
さて、今日の夜、連盟長と少し打ち合わせをするために、連盟長宅に行くと
少しのはずが、2時間みっちりと話し込んでしまいました。
普段は、サラリーマンとして民間企業で働いている彼と、なかなかゆっくり話す機会はありませんが、話し始めると、なかなか止まらず・・・
今日も熱く語られました。
その中で印象に残ったことが一つ。
実は、去年の夏に某大手野球メーカーに、ブルキナ野球連盟が野球道具を購入することはできないかと打診をしました。
用具の提供、援助や支援ではなく、「お金を払って買うので、売ってください」とお願いをしたのです。
これからの普及を考えると、用具の購入が現地でできないスポーツが広く普及するわけがないと考え、まずは購入経路を作りだすことが必要不可欠だと思ったのです。
メーカーに打診した際に、連盟長に事の経緯を説明すると
彼は「それはいいことだ!ぜひ、野球道具だけではなく、いろんなスポーツ用品を仕入れて連盟で販売店を経営もできるんじゃないか」と逆に提案をしてきました。
そして、先方からの返答が昨年末にありました。
返事は「NO」
理由としては、販売後のアフターサービス等のサポート体制がアフリカは、まだ整っていなく、今すぐには無理ということでした。
なんとなく予想できていた回答だったので、他のメーカーにも打診することも考えましたが、きっとどこも同じような回答をしてきそうな気がし、
もう諦めようかとも思っていました。
そんな中、彼にこの件を報告するのをすっかり忘れており、
今日ふとそのことを思い出し、結果を伝えると
「どうしてできないんだ?援助ではなく、こちらが買うし、ブルキナでの販売も行うとも提案している。これはビジネスの話なのに、どうしてダメなんだ?」
理由をいくら説明しても納得してくれません。
説明をしていくうちに、ここには「アフターサービス」という概念が無さそうなことや、日本企業がアフリカに進出する際のリスクや、負担があることを理解してもらうことは、かなり困難であることに気づきました。
日本人なら、未開拓の土地アフリカで商売をすることが、簡単ではないことは想像できます。
しかし、いくら説明をしても納得をしてくれません。
私も、完全に彼を納得させることがお手上げ状態になった時に、
ふと彼が一言・・・
「どうして、ビジネスチャンスがあるのにダメなんだ?」
それを聞いた瞬間に「もう不可能」と思っている自分が間違っていると思いました。
むしろ、この人を納得させることより、日本企業を動かすことの方が簡単に思えてきてしまいました。
うちの連盟長、ちょっと努力すればできそうなこと(例えば、合同練習のためにバスを出してくれ、余っているボールをチームに配布しよう・・・等々)は
すぐ「無理だ!」「不可能だ!」と言うくせに
今回のような、多くの人々が「できない」「無理」と考えることは、意図も簡単に「できる」と言ってしまいます。
さすが「この地(ブルキナファソ)で野球を普及させる」と考えた人だけあります。
世の中が「不可能」と思っているものほど、大きなチャンスは眠っているはず。
「諦めたら試合終了ですよ」
まさに、これですね。「不可能」と決めつけてはいけない。
「アフリカの地で、野球道具を購入する。購入できる方法を確立する」
半分諦めかけていましたが、もう一度トライしてみます。
日本の野球メーカー、スポーツ用品店を動かすことのできる
なにか良いアイデアを思いついた方、ぜひご一報ください。