メンタルを強くすること
前回のブログで紹介させてもらったソフトボール大会で、少し気になることがありました。
それは選手たちの「心・精神的な弱さ」です。
具体的にあげると
①必要以上に緊張をしてしまう
②試合中に仲間のミスを責め、言い争いをする
③逆境や劣勢に弱い
この3点です。
アフリカの子どもたちならば、日本に比べれば過酷な環境で生活をし
ハングリー精神も強く、神経も太そうなイメージがありましたが
選手たちの心が思ったよりも小さかったことに、驚きました。
私からすると、所詮「親善」が第一目的の大会において
緊張するはずなんてないと思いましたが。
お調子者のブルキナべ!!
ブルキナべは、比較的いつも穏やかで明るく陽気、小さなことは気にしない
そんな国民性があると思います。
それが影響しているのか
自分たちの守備や攻撃が上手くいった時は、すごく盛り上がり、良い意味でも悪い意味でもすぐに調子に乗ります!
そして、勝った時はお祭り騒ぎ。
「自分たちには、もうなんでもできる」と言わんばかりの勢いになります。
まさしくお調子者という表現がピッタリです。
しかし、それがずっと続けば良いんですが・・・
ミスした時、相手に先手を取られた時、いざ劣性や逆境にたたせられたときは
ものすごく弱い!
それが例え、どんなに小さなミスや障害でも
さっきの勢いは、どこへやら・・・一気にしょんぼり。そのまま立ち直れなくなります。
これがこの大会を通じて何度も見られた光景でした。
これは、ブルキナべの子どもだけの問題なのではないかもしれませんが。
子どもだけではなく大人たちも
そしてこれは、子どもに限ったことではなきような気がします。
ブルキナべの大人たちがよく使う言葉に
「自分たちは貧しいから」「お金がないから」
そんなこと環境を理由に、「できない」ことをよくアピールしてきます。
ブルキナファソを表現するときに「最貧国」という言葉がよく使われますが
それを現地の人々が、かなり劣等感に感じて、いろいろなことをチャレンジする前に諦めてしまっている気がします。
なんとなく、その劣等感や自信の無さが、選手たちの弱さに関わってきているのではと思いました。
JICAのボランティア事業として、野球には青少年育成というものを一番期待されています。
決して、ブルキナファソの野球を強くすることが、私の第一目的ありません。
今までは、青少年育成というと
挨拶、服装等々、礼儀に関してのことがメインのような気がしました。
どうしても、心や精神を鍛えるというと
自分の中で「根性論」的なイメージが先行してしまい、少し避けていました。
しかし、意外とそれも大事なのかもしれなく、日常生活でもきっとどこかで役立つことのような気がしました。
野球を通じて「自信を持つことを覚えたり」「メンタルを強くする」
任期残り1年近くになってしまいましたが、今一度そんなことに重点をおいて
青少年育成をしたいと思いました。