ブルキナファソで野球しよう!

青年海外協力隊として、西アフリカのブルキナファソで野球指導の活動中!!

獲得賞金で親登場!しかも、続々と・・・

今日も1日頑張るか~

と家を出ようとしたところ・・・

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なぜだか、大量の衣服が自宅の塀にかけれている。

 

あれ?こんなとこに洗濯物干していないのに・・・。

先週から出勤を始めた、新しい警備員の仕業か?と思いましたが

 

外に出てみると・・・

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家の前で、服屋が営まれていました!!

 

ブルキナでは、こうやって路上に大量の衣服が置かれ

そこから宝探しのように?日本のフリーマーケットやバザーのように

服の山から自分に合ったものを探し出すスタイル多いです。

(もちろん、ちゃんとした店を構えた服屋も首都にはありますが、

 多くの庶民にとってはこのスタイルが買い物の主流です)

 

自宅の前が大きな幹線道路で人通りも多く、なかなかの好立地だとはいえ

まったく関わりのない家の前で、なにも断りがなくし

しかも家の塀まで堂々と使っちゃうのは、

さすがだな~と思いました。

 

「あなたの物は、みんなの物」というような考え方があるブルキナべ

仕方がない!!

これと言って害もないので良いですが、

いつまで続くのか・・・

 

 

獲得賞金

さてさて話は変わり・・・

 

ブルキナファソの野球の大会では、必ず賞金が配られます。

 

それは中学生や、先日行われた17歳以下のジュニアの大会でも

しかも、優勝チームだけではなく

頑張ったご褒美としてなのか、最下位チームであっても少額の賞金が獲得できます。

 

例えば優勝賞金としては、

去年の中学生大会で・・・10万FCFA(日本円で約2万円)

先日のジュニア大会・・・7万FCFA(日本円で約1万4千円)

 

それをチームメイト十数人で分け合ったりしています。

日本円に換算すると、大した金額ではないですが

ブルキナファソ、しかも子どもたちからすると、かなり良いお小遣いです。

 

もちろん、このお金は連盟の大会予算から支払われています。

 

どんなに予算が圧迫していようとも

この賞金だけは譲れないようです。

 

「これが選手たちのモチベーションになって、来年もがんばろうと思うんだ!」

と連盟のメンバーは賞金の大切さについて説明してくれました。

 

 

日本人からすると・・・

日本だったら、副賞はあったとしても

学生スポーツ等で、現金を渡す大会なんてまずないと思います。

 

日本人の私からすると・・・

未成年の大会でも賞金が出てしまうには、最初違和感を感じてしまいました。

 

あんまり子どもたちの教育的にも良くないんじゃないか・・・

なんて思ったりもしましたが

 

これがブルキナファソのスタイルだ!! と言われたら、なにも言えず

 

しかも、野球や他のスポーツに限ったことではなく

学校のコンクールや試験等でも、優秀者には賞金や高額な副賞があるようです。

 

ブルキナベからすると、日本の甲子園やインターハイのように

努力の成果を発揮をめざしたり、名誉が与えられるだけの大会に頑張るなんて

信じられないのかもしれません。

 

この感覚に関しては、

その国の経済状態が大きく関わっているのかもしれないと思いました。

 

 

親の介入

 先日の全国ジュニア大会で、私が指揮した2チームも

7万FCFAと5万FCFAを獲得し、

お金は大切だし、自分たちだけで分けるとケンカになると

選手たちは大会終了後すぐに、一度私に賞金を預け、後日分け合うことにしました。

 

 

正直、お金の問題はとってもシビアだし

ブルキナベ同士でお金のトラブルや口論になることは知っていました。

普段温厚なブルキナベでも、やっぱりお金の問題だと変わってしまう人が多いので

あんまり関わりたくありませんでした。

 

でも、選手との関係があれば大丈夫かと思いきや・・・

 

当然、みんなが未成年の選手たち、ご両親が参加を始めました。

 

それぞれの親が、子どもたちからの報告を受けるや否や

今まで一度も練習に来たことのない親が、何人もグランドに直接出向き

自己紹介や挨拶もそこそこに・・・

 

「・・・ところで大会の賞金、

子どもたちは、ちゃんと賞金をコーチに預けた?」

「いつ、配られるの?」

 

なんて言ってくるわ

 

電話で突然

「うちの子どもまだ、賞金もらってないみたいなんだけど、大丈夫かしら?」

「まだ配られてないの?」

 

終いには・・・「早く賞金ほしいんだけど?」

(べつに、あなたたち親のお金でもないんですけど!と心の中で叫びました)

 

なんて、子どもを心配してなのか・・・催促しているのか・・・

問い合わせが殺到しました。

 

別に、親たちが悪気があってっているわけではないのはわかるのですが・・・

 

なんだか自分が信用されていないようで、良い感じはしませんでした。。。

 

しかも、1度きりではなく。しつこい感じが、少しモンスターペアレントを思い浮かべてしまいました。

 

指導者として、子どもを預かる立場としては、親との関係は大事ですが

自分としては、お金が関わったのでこんなことになったのかなと思っいます。

 

だから、この国であんまりお金の問題には関わりたくありません。

 

 

そーいえば、サッカーW杯でも

大会期間中にも関わらず、アフリカのチームは勝利給などで揉めていたような・・・。