ブルキナファソの政治
今日は、政治のお話です。
国内がざわつき始めました。
今日、首都ワガドゥグの中心部では
100万人が集まったとされるデモが開催されました。
これからはブルキナファソが避けて通ることができない政治問題
ここで、ブルキナファソの政治を紹介します。
登場人物は一人だけ！！
ブルキナファソでは、大統領制になってます。
現職は、ブレーズ・コンパオレ大統領（63歳）
このコンパオレ大統領すごいです。
なんと、大統領の職に就いて今年で27年目！！
すごいですよね。
偶然にも私が生まれた年にちょうど大統領就任、それからずっと大統領をやっているんですから。
日本はその間に年号も変わってるし、何人の首相が入れ替わったのか・・・
日本の受験生があんなに必死で覚える歴代の首相
ゴロ合わせで覚えましたが
なんだか、ブルキナファソはめっちゃ楽そうだ！！
そんな長期政権ということは、それなりの理由があるわけで
コンパオレ大統領は抜群のリーダーシップを発揮しています。
ブルキナファソが位置する西アフリカ地域は、国内紛争が多い地域です
数々の国で内紛がおこる中、ブルキナでは27年間そういった内紛はなく
とっても平和で安定した政治が進められてきました。
また、そういった周辺国の紛争を収めるために、和平交渉の機会を設けるなど
西アフリカ地域内でも抜群のリーダーシップを発揮し、活躍してきました。
大統領の黒い部分
しかし、そんなイイ評判ばかりではありません。
27年も就任していれば、いろいろあり、長期政権になっているのにも
良い理由ばかりではありません。
ネットの世界の独裁者ランキングでは18位にランクインしてしまう程
悪名も高いのです。
まずは、コンパオレ大統領の就任時の話・・・
彼は、1987年に親友でもあった当時の大統領をクーデターにより殺害し
自分が大統領に就任しました。長い歴史の始まりです・・・
（彼は、前大統領の死を「事故死」と主張しているようです）
その後、1991年にそれまでのマルクス・レーニン主義を放棄
1991年に新憲法を制定し、新たに大統領の任期7年を決める
そして1998年も圧倒的な得票で再選を果たす。
しかしこの年の大統領選の後に、事件がおこります。
コンパオレ大統領のスキャンダルを暴こうとしていたとされる
ジャーナリストが謎の死をとげてしまいます。
しかも、この事件についての真相を詳しい調査をせずに終わってしまい、
国民から非難をされるとともに、大統領が黒幕であることを疑われます。
（この事件は、現在もブルキナファソでは有名な事件です）
そして、事件後からの混乱を収束させる狙いでコンパオレ大統領は
2000年に 大統領の任期5年 ２選まで という憲法の改正を行います。
そして、2005年の大統領選挙
1991年に大統領選挙で当選してから、1998年に再選し
に2選をしているコンパオレ大統領は立候補できないかと思いきや
コンパオレ大統領支持者たちは
「修正憲法の条文は過去に遡及して適用することはできない」と主張
改正前の大統領の当選はカウントされないという判断行いました。
また立候補をしたコンパオレ大統領は、
これまでの混乱をものともせずに圧勝。
そして、次の2010年の大統領選挙も立候補
10名以上の候補者がいる中
またまたまた圧倒的な支持を得て、見事に再選をします。
この時に、憲法の改正から2選目
2015年の大統領選挙には立候補できないはずです。
このまま黙って終われない・・・
しかし、そんな簡単に話が進まないのが
27年間大統領の地位を守り続けているコンパオレ大統領！！！
なんと、先週10月21日に大統領の3選を認める憲法改正案を閣僚会議で承認され
今週30日（木）に国会審議にかけられます。
これまでずっと2015年大統領選挙に関して
コンパオレ大統領は沈黙を続けていましたが、ここにきて一気に動きが激しくなってきました。
冒頭で紹介した100万人規模のデモも
憲法改正に反対に関して行われました。
次の大統領選まで、あと1年
少しブルキナファソ国内が慌ただしくなりそうです。
