ブルキナファソで野球しよう!

青年海外協力隊として、西アフリカのブルキナファソで野球指導の活動中!!

ガーナ戦 あれこれ

 

ブルキナファソに帰ってきました。

私は昨夜、選手たちは今日の朝無事にワガドゥグに到着したようです。

 

実は、当初の予定では20日(土)にガーナ戦、日本戦の2試合

21日(日)にもガーナ戦 1試合の計3試合行う予定でしたが


ガーナ連盟側の開催資金がショートしてしまい
昨日の試合は中止になってしまい
結局敗戦したまま帰ってきました。

 

結局最後まで、イレギュラーなこと連発の

アフリカンらしい遠征となりました笑

 

最近ドラマの「半沢直樹」を今さら見たので

「やられたらやりかえす! 倍返しだ!!」と意気込んでいたんですが・・・

残念です。

 

少し遅くなりましたが、ガーナ戦と日本戦のことを

あれこれ書き記します。

長々と書いてありますが、最後の方には試合のハイライトとして

少し映像も載せていますので、良かったらご覧ください。

 

【試合前日から試合前】

試合前日に選手たちは予定より5時間遅れてアクラに到着しました。

 

バスが途中2回故障したようです。これまた、これぞアフリカ!!

 

そして、選手たちを迎えにきたガーナ連盟の人々が口にしたのは

「小さすぎる。なんでもっと大人を連れて来ないんだ?」

平均年齢17歳程のチームを見て、口々に「小さい、小さい」と言われ
試合前日から完全になめられていました。

 

この油断で勝機がある!と思っていました。

 

他にも、宿舎の水道が壊れていて部屋のトイレ、シャワーが使えず

で3階まで水を運べと言われたり

 

9時試合開始予定が、9時に迎えのバスが来たり・・・

 

どこまでもアフリカンでした笑

 

 

【ガーナ代表チーム】

 「ガーナ代表は強かった!!」

 

私自身がガーナ代表を甘く見ていたようです。

さすがに、以前に日本人が指導していただけあって基本はすっかりできていて

体格や打ち方、投げ方はメジャーリーガーみたいな選手ばかりで

パワフルな良いチームでした!!

 

 

【善戦するもの力負け】

結果としては、1-9の大差がついてしまいましたが
序盤は善戦していたんです!

 

しかし、終わってみれば完全な力負け。

ブルキナチームのミスも多かったですが

完全に力の差を見せつけられました。

 

詳しい試合内容は、下の方に映像つきでハイライトを載せてあります!

 

【ガーナチームの油断・評価】

先程書いた通り、ガーナチームには試合前から油断がありました。

 

しかし、中盤まで接戦の内容に

ネット裏で観戦していたガーナ連盟長が嫌気がさし

「なにやっているんだ!手を抜いている場合じゃないだろう!」と

直々にガーナベンチに行き喝をいれていたようです。

 

野球は、年齢や体格でやるスポーツではない!と証明したかったですのが

ガーナを少し苦しめることができたのは良かったです。

 

最後にも、ガーナ連盟長には

「君たちは、本当に良いチームだ!もう少し大きくなれば、きっとガーナにおいつけるよ。だから、練習を引き続き頑張りなさい!

君たちは、間違いなくナイジェリア、ガーナに続く、西アフリカの3番手だ!

これからも一緒に切磋琢磨していこう!」との言葉をいただきました。

 

終始上から目線だったのがなんとも悔しいですが、かなり評価をしてくれたことは

自分たちの力を多少は発揮できた証拠だとおもいます。

 

【ブルキナ連盟長の評価】

今回の遠征に帯同して、試合を目の前で見たブルキナ連盟長に試合後言われたのは

「昔はガーナ代表とは、0-20や0-30で敗戦していた。

しかも今回の我がチームは子どもたちだったことを考えると、良く頑張ってくれた!

このままいけば、きっとガーナにはすぐにおいつける!」

 

負けたのに、かなりの上機嫌で労ってくれました。

もしかしたら、最初からあんまり勝てると思ってなかったのか??

 

 

【ガーナ在住日本人チームからの言葉】

2試合目のガーナ在住の日本人チームとの試合は

全員にチャンスをあたえるためにガーナ戦の控えメンバーをスタメンに。

 

それが本当にボロボロで・・・笑

 

ミスをし、ケンカして、落ち込み、また誰かがミスをする・・・の繰り返しで

初回に大量7失点。

 

3回からは、前回のブログで紹介したバジエ⑲が4イニングを無失点におさえ

徐々に良いプレーも増えてきましたが

反撃ができず 3-8のこれまた敗戦。。。

 

まさかの2連敗という結果に残念でしたが

 

試合後、応援等でも駆けつけてくれていた多くのJICAや日本大使館の方々に

「礼儀正しくて良いチームですね」「久しぶりに日本の高校野球見ているみたいでした」等々・・・お褒めの言葉をいただきました。

 

社交辞令的な意味合いも含まれているかと思いますが

素直にチームが褒められたことは、すごくうれしかったです。

誰からでも応援してもらえるチームって本当に大切ですから。

 

 

【お礼】

今遠征の選手たちの移動費は、ブルキナファソ野球を応援する会に支援していただきました。

特に今回は、ブルキナファソ在住のJICA、日本大使館関係者の皆さんに購入していただいたTシャツ等のグッズ売り上げで遠征の実現ができました。

 

また、今回が初披露となったブルキナファソ代表のユニホームに関しては

日本の企業や、友人知人に協力をしていただきました。

 

試合で使用した木製バットは

今年の夏に4名の選手が日本に滞在していた際にいただいたものです。

 

そして、ガーナ在住の多くの日本人の方の協力で

選手たちは貴重な実戦経験を得ることができました。

 

今回の遠征も本当に多くのご協力やご支援により

実現することができました。

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

ガーナ戦 ハイライト

【前日&試合前】

 前日のミーティングで選手たちに伝えたのは

「相手は完全に油断をしている。3回までで勝負を決めよう!!」


試合は7イニング、2時間経過後は新しいイニングに入らない というルールでした。

 


【1回表】 2死 3番 アミードゥ⑱(背番号)が左中間を破る
     3ベースヒットを放ち、ミーティングチャンスをつくります。

     しかし、後続の4番 ジュニオール⑬が三振に倒れ無得点に終わります。

 

【1回裏】 幸先よく2死をとります。

 
マイ ムービー ガーナ1回裏 - YouTube

      
     その後、3番、4番に三振振り逃げを許し、2死1,2塁のピンチを迎えます。
     
     しかし、5番バッターを内野ゴロに仕留めて3アウトチェンジ。

 

【2回表】 2死後 7番 カデル㉔がレフト線への2ベースヒットで

     またしてもチャンスをつくります。


     8番 アメッドは空振りの三振で、またしてもチャンスをいかせません。

 

【2回裏】 1死後、7番バッターに対して、またしても振り逃げ
     その後のパスボールで1死 2塁のピンチを迎えます。
     
     しかし、ここでピッチャー アミードゥがまたしても踏ん張り
     そのあとのバッターを振り逃げとレフトフライで3アウトチェンジとなります。


国際親善試合 ブルキナvsガーナ 2回裏 0死 - YouTube

 

【3回表】 


国際親善試合 ブルキナvsガーナ 3回表 2死 - YouTube

     2死後、2番 サノー⑩がフォアボールを選ぶも
     3番アミードゥが三振でチェンジ

 

前日のミーティング通り、3回までに猛攻を仕掛けるために再三チャンスはつくりましたが
あと一本が出ない状態が続いてしまい、嫌な予感はしていました。


そして迎えた
【3回裏】 先頭バッターは打ち取ったものの、

     次の2番バッターに3ベースヒットを打たれ
     

     3番バッターのファーストゴロの間に先制点を許してしまいます。

 

     スコア 0-1
     (打ち取った打球だったが、アウトカウントの勘違いによる失点で、

     とても勿体なかった)

エース番号⑱を背負ったアミードゥは、この回でマウンドを降ります。


【4回表】 先制点を取り勢いにのるガーナチームは、

     先発ピッチャーも尻上がりに調子を上げていき
     この回ブルキナチームは、初めて3者凡退に打ち取られます。

 

【4回裏】 この回からブルキナチームのマウンドには、

     長身ピッチャーのジュニオール③が上ります。

 

      2人のランナーは許すものの、2奪三振を奪い無失点に抑えます。


     前半を終わって0-1とほぼ互角の戦いでした。

     しかし、ここから試合は大きく動いていきます。

 

【5回表】 2つのエラーで、ノーアウト2塁のビックチャンス到来!!

     しかし、後続が2打席連続三振・・・
     
     その後、1番 ムサ②が出塁し2死 1,3塁とチャンスが広がります!


     次のバッターは、チームリーダーでもある2番 サノー⑩

 

     その2球目 1塁ランナーが盗塁を試みますが
     3塁ランナーのリードが大きいことを見ていたキャッチャーが3塁に送球

     ランナー戻れずタッチアウト!

 

     ここでも嫌な形でチャンスを逃してしまいます。


【5回裏】 表の攻撃の悪い流れをそのまま引きずってしまい
      先頭バッターに2つのエラーが重なり
     

      逆にノーアウト2塁のチャンスを与えます。

     

      続く3番バッターがライトへのタイムリーを放ち スコア 0-2

     

     それに動揺をしたのか、その後ジュニオールが2つの四球を与え、
     ノーアウト満塁の大ピンチ。

 

     ここでブルキナチームは守りのタイムを取り
     スギヤマ監督がマウンドへ

     なんとそこで、サードを守っていた先発のアミードゥが再登板を直訴!

 

     さすが⑱を背負うエースの自覚!!これには、心を打たれました!!

     
     しかし、ジュニオールも続投を訴えてきたので続投をさせるも
     次打者に押し出しの四球。 
     
     スコア 0-3 となったところで、アミードゥが再登板。

 

     しかし、流れは変えられず、次打者にも押し出しでスコア 0-4

     後続はなんとか抑えるものの、徐々に引き離されてしまいました。


【6回表】 なんとか食らいつきたいブルキナチームは、2番 サノー⑩が四球
      3番 アミードゥがこの日2本目となるレフト線へのヒットでチャンスを広げ
      4番 ジュニオール⑬がブルキナチーム初得点となる初タイムリーで
     

     スコア 1-4 

     なおもノーアウト2,3塁の大大チャンス!!

     盛り上がるベンチ!!
     

     ここでバッターは、今年夏に高知FDの練習生だった5番 ファリース①

 

     この試合で一番盛り上がった場面でしたが、あえなく三球三振。。。

     
     すっかりベンチも意気消沈・・・

     悪い雰囲気は伝染し、続く6番 ムスタファ㉒、7番 カデル㉔も三振に倒れ
     三者連続三振という最悪の形で最大のチャンスを逃してしまいました。

     

【6回裏】すっかり意気消沈のブルキナチームは

     ミスが重なり3失点 スコア1-7

 

【7回表】一人ランナーは出すものの

     最後まで相手ピッチャーのスライダーに苦しめられ

     反撃できず、1-7で敗戦しました。