ブルキナファソで野球しよう!

青年海外協力隊として、西アフリカのブルキナファソで野球指導の活動中!!

村人あらわる!

半年ほど前から、新しい同居人ならぬ

同居物ができました。


姿を見せることはほぼありませんが

カサカサ音を立てて突如として現れる

 

 

ネズミさん。

 


これまで、食料を食べられたりする被害はまったくなく

時に、颯爽と横切って驚かされるくらいだったので

仲良く共存ができると思いましたが・・・

 

昨日、これまでリビングだけだった行動範囲が

私の寝室まで侵入してきました。

 


昨日の深夜に、なにやらカサカサ物音がして

何度か起きたりしたので

朝、ベットを確認してみると・・・

ベットのマットレスの横と蚊帳に

無残に噛み破られた跡が。

 

そして、その直後

部屋から出ていく彼の姿も確認。


自分の寝床にまで現れるのかと思うと

急に恐怖感が増してきました。

あと半年、彼との共存は難しいかもしれません・・・。

 

 

村人プレーヤー

さてさて、話は変わりますが

2週間ほど前から、グンゲンチームに新しい選手が加入しました。

 

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写真の左側、ものすごーく険しい表情で写っているのが

新メンバー 名前はイスフ

年齢は18歳

選手の親戚のおうちの子です


出身は私が聞いたこともないような村の出身!!


これまでも、村で産まれたという選手は何人もいたけど

ずっと首都ワガドゥグで指導していた私にとっては

産まれも育ちも村の生粋の村人が選手になるのは初めてで

じっくり話たり、関わること自体も初めて!!!


このイスフがなかなか私に衝撃を与え続けてくれています笑

 

しゃべれない

まずは、フランス語がしゃべれない!!

まずイスフは、フランス語がまったく話せません!

 

小学校にも指導に行ったり、同じ年代の子とたくさん関わりあがありますが

ここまでフランス語のコミュニケーションに困ったのは初めてでした。


理由は、村なのでそんなにフランス語を必要としないから使わない。

現地語だけで、いろいろ用が足りるわけです。


でも、ブルキナファソの学校ではフランス語を授業で習うのです。

むしろ、フランス語で授業が進められる。

 

でも、イスフ君小学校を卒業できなく、途中でリタイヤしてしまったようです。


途中で行けなくなってしまった詳しい理由は聞いてませんが・・・


まだまだ田舎の農村部では、家の畑仕事の手伝い等で

学校に行けなくなってしまう話は聞いていたし

ワガドゥグでも学校をやめてしまう子どもがいるのは事実ですが

 

でも、ワガドゥグでイスフと同じくらいの年齢の子なら

学校に行けてなくても、ごくごく簡単なフランス語の単語なら

知っている子が多いです。

 

それと比べてしまうとイスフがどこまで学校に通えて、学べていたのか心配になりました。

 


少し前のデータですが、2007年の世界銀行の調査では

 

15歳以上の識字率28.7% 

 

かなり低い数字で、初め見たときは驚きました。


でも子どもたちの就学率も上がっており(初等教育就学率は2010年で75.6%

識字率の方も徐々に改善されているとは思っていましたが


イスフに出会ったら、まだまだ状況は深刻であると実感しました。

 

農村部では20人に1人しか読み書きできないというところもあるそうです。

 


イスフくんは全然私の指示や指導を理解できないながらも

わかろうと努力をしてくれているのは事実ですが

やはり気持ちだけでは伝わらないことも多く

イスフの指導は選手たちが通訳をしています。


でも練習の時以外は、選手たちもイスフにフランス語を少し覚えさせようと

私の質問に、イスフがフランス語でこたえられるように教えています。

 

 

既婚者

ブルキナの村人の話で、もう一つよく聞いていたのが

結婚するのが早いこと。


イスフに「奥さんはいるの?」と聞いてみると


「いるよ。」と少し照れながらいろいろ教えてくれました。

 


奥さんは15歳で、家族に連れられてお嫁に来たようです。


昨年に結婚式もしっかり挙げたようです。

 

 


ワガドゥグでは、10代で結婚する男性はほとんどいないようですが

やっぱり村ではそれが普通だと。


日本人からすると素朴でどこか田舎っぽさがあるように思う

グンゲンの選手たちも

ブルキナ国内では、首都に住むれっきとしたシティボーイ!!

 

 

奥さんの話には、他の選手も興味深々!!

この辺は、日本の中高生男子が自分の彼女や気になっている子の話を

する様子となんら変わりませんでした。

 

 

今回は、おじちゃんに会いにワガドドゥグにきたイスフは

現在は、そのまま親戚の家に居候中。


親戚の家の子どもたちみんなやっている野球に興味を持ち

連れられるがままグランドに来て、練習に交じっています。

 

今後、いつまでイスフがいるのかは誰も知らない様子。

本人までも。。。


よほど野球が気になったのか

「野球をするために残る!」とか

「本当は、僕は野球をするためにワガに来たんだ!!」とか

そんな言葉も出てくるようになりました。

 

村にいるとき普段は、畑仕事をしなきゃいけないというイスフ。


野球を好きになってくれるのは嬉しいけども

奥さんもいることだし、野球なんかしている場合じゃないでしょ?

と思わず心配になります。