ブルキナファソで野球しよう!

青年海外協力隊として、西アフリカのブルキナファソで野球指導の活動中!!

選手の食生活 ~筋力アップはできるのか?~

 

 

選手に協力をしてもらって

1日の食生活をデジカメで撮影してもらいました。

 

きっかけ

 

これをやろうと思ったきっかけは

最近になって、ブルキナ野球連盟から

「選手たちの筋力アップをさせてほしい」 という依頼があったことです。

 


打球を遠くに飛ばすもの、早い球を投げるのにも筋力が

必要であることは理解しており

特に昨年末、ガーナ遠征の際

ブルキナ代表の選手たちがまだ成人ではないことを差し引いても

ガーナ選手との差は明らかだったことに


ブルキナ野球連盟としては、少し問題意識が強くなったようです。

 

 

 

考えながら気になったこと

 

練習メニューを改善しようかと考えながら思ったのは

ここで練習メニューを改善すれば、本当に成果がでるのか?


ということです。

 

 

ブルキナファソでは、練習メニューよりも

解決する問題があるのではないか?と思いました。

 

 

それが食事!!


筋力アップには、運動・休養・食事の三大要素が欠かせません!


しかし、この国の食生活では圧倒的に食事の部分が問題ではないかと思い

それを確かめるために選手の食生活を確認したいと思いました。

 


元々こちらの現地食については大方知っているし


食べたこともありますが


選手たちが1日でどんなものを食べているのか3食知るのは初めてだったので


すこし興味もありました。

 

 

 


協力してくれた選手

 

今回撮影に協力をしてもらった選手は

17歳の子で、両親と兄弟3人の6人家族。

ワガドゥグに住む人々の中では、少し貧しい生活をしていると思います。

 


ちなみに食べた寮に関しては、正確にはわかりませんでした。

 

こちらの食生活スタイルでは

一つのお皿で家族みんなでつついたりする形

なので、「お茶碗何杯」のようなものはわかりませんでした。

 

 

 

まずは朝食!!

朝食は、フランスパンを半分

 


写真はありませんが、日本でよく見るフランスパンより細長く

半分だと長さは30~40㎝くらいだと思います。


それにバターを塗って食べる。


朝食はこれだけです。

 

 

 

昼食

昼食は、リ・ソースと言われる

白米にソースを食べて食べるもの。食べ方は、日本のカレーライスみたいな感じです。

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ソースは、コンソメのような化学調味料と塩で味付けされ

具は、オクラやオゼイユと言われる葉っぱ(野菜というか、なんかの植物の葉っぱのようです。一種の雑草とも書かれていました)

 


夕食

夜は、トー

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トーと言うのは写真の右側、トウモロコシ等の粉を水やお湯で練ったもので

見た目はお餅のような感じですが

全然触感は違い、粘りとかもないし。

はんぺんの触感をもっと水っぽくしたような感じでしょうか・・・


それを、この日はオゼイユのソースで食べたようです。

トーをこのソースにつけて食べます。

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たぶんお昼のソースとほぼ同じソースだと思います。

 

 

 

具材がない!!!


やっぱり調べてみてわかったことは

肉や魚がほとんどないこと!!

 


これは調べる前から、ある程度は予想していました。

 

もしかしたら、ソースの中に少し魚や肉が入っているのかもしれませんが

この家族の世帯収入だと、肉だけではなく魚すら高級品

入っていてもほんの少しです。


これは別の日の写真ですが

この日のメニューはマカロニ。

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真ん中に小さな肉があるのがわかりますか?

これが全てではないと思いますが、肉が入っていてもこれくらいのサイズ。

 


大きな鍋の中で、ほんのひとかけらしかない割合をみれば

肉や他の具材の少なさが想像できます

 

 


予想はしていましたが、本当に栄養が足りてない様子。

 


別に毎日お腹を空かしているわけではないけど


栄養のことを考えるとだいぶ厳しい環境のようです。

 

 

やっぱり練習メニューより、こっちの食事の方が問題は深刻で

改善は難しいかもしれません。

 

 

 


日本の方からよく言われること

 

以前から日本から来た方々が選手を見て

 


「少し年齢からすると小さい気がするんですが・・・」

「少し細いですね」

 


なんて言葉をよくかけられたし

自分でもそのような印象を持っていましたが

やっぱりその原因の一つに、食生活があったのかもしれません。

 


こちらの現地食の栄養がすごく偏っていることは気づいていました。

 


栄養というか、具材が少なくほぼ炭水化物しか摂取していない感じです。

 


隊員の中でも、赴任して10キロ痩せてしまう人なんかもいるくらいなので。


しかし、日本人の私たちは時々ちょっと贅沢をしてレストランで食事をすることも

できますが

選手たちは、この食生活をほぼ365日続くのでしょう。

そう考えると、やっぱりこの国の現状や厳しさというものを

を少し思い知らされます。

 


今回協力した選手は
この日は3食食べたようですが

日によっては、2食のときもあるようです。

 


地方の村に行けば、1日1食という家庭も少なくないようです・・・。

 

 

 

 

青年海外協力隊員になる前は

途上国のイメージに

 

 

・いつも腹ペコな子どもたち

 

 

なんてものがありました。

 

 

 


その日食べるものに苦労する人々も依然いるのだろうけど

 

 

健康な食生活を送れない人は、もっと深刻なのかも。

 

 

でも、この食生活で体調を崩すことが少ないってことは


そんな大したことではないのかも・・・と思ったり。

 

 

 


ちょっと考えた解決策

 

少し思いついたのが、こんなところだからこそ

プロテインとかサプリメントがすごく有効的なのに!と思いました。


さすがに家庭の食事を改善してもらうのには限界ある

こちらの環境では、野菜や果物を育てるのにも限界がある

魚や肉は高いし!!

 

 

 

最近のプロテインなら、水でも飲めるし

練習後に飲ませるなら、こちらで食事を用意して食べされるよりも現実的!!!

 


でも・・・

こっちでプロテインが果たして打っているのか。。。

それくらいは売っていそうだけど(一応、スポーツジムはあるので)

 


そんなことするよりも

普通にに肉を買って食べさせた方が格安なのかもしれません!