ブルキナファソで野球しよう!

青年海外協力隊として、西アフリカのブルキナファソで野球指導の活動中!!

 

先日、朝に行っている小学校の活動で

一人の選手(仮名でAと呼びます)が小学校コーチ役の選手に突然ついてきて

練習の手伝いをしてくれました。

 

このA選手は中学生で

普段なら授業があるであろう平日だったので

 

「学校は?」と聞いていると

 

「今日は、授業がないんだ!」と言ったので

特に気にせずにその日は練習を手伝ってもらいました。

(ブルキナの学校では、先生が来なくてその日の授業が無くなるなんてことが

 しょっちゅうあるので、特に気になりませんでした)

 

 

その二、三日後、朝にグンゲンに行く機会があり行ってみると。

 

同じ選手がなぜか家にいました。

 

この日も平日。

私が行った時間は、AM7:15頃

 

ブルキナの学校はだいたいAM7:30から始まるので

もう登校をしていなければいけない時間です。

 

さすがにおかしいと思い

「学校はどうした?」と聞いてみると

 

「今日は休みなんだ!」と同じ返答。

 

私が少し急いでいたこともあって、少し不信に思いながらも

その時は詳しく聞かず、その選手とは別れました。

 

 

 

その後、小学校での活動を終えた帰り道

別の選手といろいろ話しているうちに

話題が学校のことになり

 

先程の選手が、今日は学校が休みなのではなく

 

今、学校に行っていない。という事実を聞かされました。

 

 

Aが学校に行っていないことは初耳でした。

むしろ、12月くらいに学校から帰ってくる姿を見ていたりしていたので。

 

どうやら家の経済的理由で、最近学校に通えなくなってしまったようです。

 

 

 

 

その事実を教えてくれた選手に

「さっきAは、学校休みっ言ってたよ?」と聞くと・・・

 

 

「ブルキナベは、自分が学校に行っていないことは

 なかなか言いたくないんだよ。

 だからAは「休みだ」って嘘ついたんだと思うよ」

 

そう教えてくれた彼も、実は経済的理由で今年は学校に行けていません。

 

 

なんだか何も考えずにAに学校のことを聞いてしまった自分に罪悪感。

 

悪気はまったくなかったけど、彼に嘘をつかせてしまったのを

本当に申し訳なく思いました。

 

 

実は、選手の中で学校に通えなくなっている子が増えてきてしまっています。

 

去年も2人いたのですが・・・

 

今年は4人に。

 

野球連盟は、以前からそのような家庭に金銭的な援助をし

学校に通えるように取り組んでいましたが

人数が多くなれば、それも難しくなってしまいます。

 

例えば、私が援助してあげるとしても

今年は通えるのかもしれませんが

きっと来年は同じような問題が生じ、根本的な解決にはならないでしょう。

 

 

 

学校に行けない子たちにこそ、野球を通していろいろ伝えたい!!!教えたい!

 

なんてことは、正直あんまり思いません。

 

 

学校は学校 野球は野球です。

野球は学校の代わりにはならないと思います。

 

 

選手たちには、学校に通ってその中で野球にも100%打ち込んでほしい。

 

この前ブログに書いた食事の問題と一緒で

奥が深いこの問題。

 

難しいです。