勝者の裏にいる敗者
ご協力ありがとうございました
2月下旬からスタートした、西アフリカ選抜チームの日本遠征を
実現するためにたちあげられた
西アフリカベースボールプロジェクトのクラウドファンディング
お陰様で、目標金額350万円に到達し達成することができました。
これで、今年の6月下旬から8月上旬まで西アフリカ選抜として
11名のコーチと選手が来日予定です。
セレクションを勝ち抜いた選手たち
今回来日予定の11名は、
1月にブルキナファソで西アフリカチームの選抜のために行われたセレクションを
勝ち抜いた選手たちです。
セレクションは今回のプロジェクトの主催である
「ブルキナファソ野球を応援する会」の代表(日本人)が現地に赴き
実技テストや面接で決めたそうです。
参加者は、ブルキナファソ以外にも
コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ナイジェリアからも集まったそうです。
写真で、セレクションを見たかぎり
ブルキナファソの選手たちはほぼ私と一緒に野球をした子たち
20歳
以下の選手でした。
選ばれた選手も平均年齢17.8歳の将来のアフリカ野球の発展を託された
非常に若い選手たちです。
二人の補欠選手
実は選ばれた11名以外に、
二人の選手が補欠選手として合格していたようです。
ボコングゥ・アメッド(16歳)
サンホ・ムサ(16歳)
サンホ・ムサは、高知ファイティングドッグスのサンホ・ラシィナの実弟で
二人ともグンゲンチームという私がずっと教えていたチームの選手です。
セレクションを行うとき、私がブルキナファソに赴任している時からそうでしたが
参加するのに年齢制限は設けていません。
しかし、やはり実際合格するのは年齢が上の子たち。
特に、ラシィナと同じ年齢の18歳は
ブルキナ野球界ではゴールデンエイジ!!
4人が18歳。
ブルキナファソ野球界をしょって立つのが、まさにここの年齢です。
このゴールデンエイジの選手たちは
日本の同年齢の選手たちとも遜色ない技術力があるため
下の年齢の選手たちが超えるのは至難の業となっています。
セレクションに参加する気持ち
参加するのに、年齢は設けていないものの
年齢による基礎体力や技術力に差があること
自分よりうまい選手や自分の実力というのは、きっと選手たちもわかっているはずです。
そん中で、年齢が下の選手たちはどんなモチベーションで受けているのか
気になったことがあります。
ちょうど1年前
日本に短期留学に行く選手を選ぶとき
「みんなにチャンスがある!」と言った建前、年齢が上の選手たちを選んでしまうと
「やっぱり年齢か・・・」と思われてしまうのを恐れて
わざと年齢が下の選手を選ぶべきか
もしくは完全に実力主義で選ぶべきか、迷ったことがありました。
そんな中で、今回補欠選手として選ばれた2人は
実力は及ばないまでも、やはり年齢が下の選手にもチャンスをあげたいという気持ちから特別に選ばれたそうです。
彼ら二人は、クラウドファンディングの最終的な寄付額によって
来日するかどうか決まるようです。
決して希望者全員を連れてくることはできないので
仕方がないことですが・・・
選ばれし勝者がいる中で、悔しい想いをしている敗者がいることを
ふと感じました。