2つの誕生日
無事に日本に到着し、現在は高知ファイティングドッグスで練習に励んでいる
ラシーナが、高知FDの公式HPで選手紹介されてました。
http://www.fighting-dogs.jp/gallery/profile.htm?id=162
背番号 34
練習生でも背番号をもらえるのはうれしいはずです!
なんだか野球選手の雰囲気が出てきます
さてさて、上記のページでも紹介されているラシーナの誕生日
1997年12月31日生まれ ですが
2カ月ほど前に、このラシーナの誕生日を巡り、一つの問題が発生しました。
誕生日が2つある!!
ラシーナは、再来日に向けてパスポートを再取得しました。
まだまだ行政システムが、日本のように完璧ではないブルキナファソでは
パスポートを再取得するのも一苦労でした。
書類が足りない、ここで申請をするのではない・・・等々、たらい回しにさらることもしばしばです
やっとの思いで取得した新しいパスポートですが
よく見ると、旧パスポートと新パスポートで、生年月日が変わってしまいました。
旧パスポート:1997年12月31日生まれ
新パスポート:1997年1月1日生まれ
対応が遅いあげくに記載ミスか!! と、行政側のミスに怒りがこみあげてきましたが
実は、行政のミスではありませんでした。
戸籍抄本の誕生日
ブルキナファソでもパスポートを申請する際には
日本の戸籍抄本のようなものを用意し、氏名、生年月日等を確認します。
写真が戸籍抄本。生まれた場所、親の氏名、親の職業等が記載されているものもあります。
上の写真はラシーナの抄本ではありませんが、
赤線が生年月日。この子は、月日、時間までが記載されています。
しかし・・・ラシーナの抄本に記載されているのは
「1997年生まれ」のみ!!
そうなんです。月日の記載がないのです。
現在の首都 ワガドゥグでこそ、写真の抄本の子のように月日、時間まで記載されている子がほとんどですが
昔は、村や、家で生まれた子では、正確な月日が記されていない子が、ほとんどのようで、今でもそうのような子が、ゼロではなく、珍しいことではないようです。
(ちなみに、グンゲンチームでは、もう一人大晦日生まれがいます。)
そんな、年の記載のみの場合は、
パスポート等の生年月日に関する手続きでは
その年の1月1日生まれ と 12月31日生まれ の2つを選択できるようです。
今回のパスポート申請時に、たまたまラシーナが誕生日を指定しなかったために
1月1日にされてしまいました。
結局最後は、パスポート以外の誕生日も12月31日で統一されていたため
変更をしてもらいました。
12月31日と1月1日では、たった一日違いのように感じますが
実は同じ年の1997年1月1日と1997年12月31日では、ほぼ一年違うんですよね。
日本だと、学年が変わったり大きな違いだと思いますが
ここでは、小学校から留年があり、中学高校と入学する年齢もまちまちのため
大した違いがないのだと思います。
なんとなく、誕生日でもアバウトな感じがアフリカっぽいな~
と思ってしまいました。
いろいろありましたが、12月31日の大晦日は、ラシーナの誕生日です!