宝の持ち腐れ
昨日のサッカー代表戦の興奮がまだ冷めていないブルキナファソですが
現在、ブルキナフォソ野球・ソフトボール連盟は
ニジェールのソフトボール親善大会にチームを派遣しております。
今日、その代表チームに帯同している連盟長から
決勝で惜しくも破れたものの、準優勝との報告がありました。
良く頑張ったと思いますが・・・
日本人のちゃんとした指導者がいるからには、優勝してほしかったです。
優勝は、開催国ニジェールのチームとのこと。そんな強いチームがあるなんて少し驚きです。
でも、僕がいないところで優勝されても、なんだか複雑な感じがするので
(自分たちは上手いんだ!野球を知っている!と勘違いされても困るので)
きっと僕が帯同して、指揮をしてれば優勝できた!! とも言えるので・・・笑
今回の準優勝は上出来の結果だと思います。
今思うと・・・やっぱり、僕も一緒に行きたかったです。
そんな留守番をしていたこの週末でしたが、時間もできたので野球連盟の所有している倉庫に行ってきました。
倉庫には、日本から支援していただいた野球道具等が保管されています。
この倉庫に行くのは今回で3回目程で、前回2~3ヵ月前に少し見たときには、あまり整頓されていなかったので、整理や道具の在庫数を確認が目的でした。
倉庫のカギを開けてみると・・・
あまりの悲惨な状況に驚きました。。。前回よりも、散らかり、乱雑に様々な道具が置かれていました。
しかも、もっと衝撃的だったのでは・・・
新品同様とも思える様な使用できる道具が、たくさんあったことです!!
今まで、大会ではヘルッメトは2チームで5つだけ。
でも、新品と思われるヘルメットが大量にありました。
15人以上の選手たちが、10球程度のボールで練習していたりもしました。
しかし、ボールは軟式球も合われれば、全部で1000球以上はありそうでした。
もう使えないくらいボロボロのグローブを使っている選手に
「グローブは無いから、もう少し大事に使っていてくれ」なんて言っていました。
でも、グローブは正直まだ倉庫にあります。
他の道具も、まだ若干の余裕がありました。
僕は今まで、連盟にはもう使用できそうな道具の在庫がないのかと思っていました。
しかし、状況は少し違い、
なんだか、その状況を見ていたら「道具不足」とは言えないのではないかと思ってきました。
そして、なによりショックだったのは、下の写真のような状況です。
せっかくのグローブが、いくつか使えない状態になっていました。
ここで保管していたことが、全ての原因ではないと思いますが・・・
いくらなんでも、倉庫に眠ったまま使えなくなってしまうのは
ひどすぎる気がしました。
今まで、選手たちがグローブを使って壊してしまう姿や、ボールを練習後に家に持って帰ってしまったり・・・
そんな姿を再三注意してきました。
しかし、こうやって倉庫に眠ったまま使えなくなってしまうよりは、どんなに使い方がひどくても、使われていた方が良いのではないかと思いました。
特に、良い物は「もったいない」と置いておくよりも、使った方が道具も長持ちする気がします。
連盟は、これからの発展・チーム数の増加を考えてや、選手たちの道具の扱い方を考えて、配布を躊躇っていたのかもしれません。
しかし、日本から寄贈してくれた方は、きっとブルキナべに使ってもらうために寄贈してくれたはずです。
それを思うと、やはり積極的に使用していくべきな気がしました。
道具の大切さは、自分の道具を持つことで学べることもあると思います。
この現状をお見せするのは、今まで道具の寄贈や支援して下さった方々に
大変不快な思いをさせてしまうかもしれませんが
ありのままの現状としてしてご報告させていただきました。
これからは、連盟と協力して、積極的に道具を配布して、改善をしていきます。
また、今後の更なる普及を考えると、道具不足というのはまだまだ続く課題です。
特に、グローブは現在も不足しております。
もし、ご家庭で眠っている野球道具がありましたら、ぜひ寄贈のご協力お願い致します。