ブルキナファソで野球しよう!

青年海外協力隊として、西アフリカのブルキナファソで野球指導の活動中!!

ブルキナベが変わる瞬間!!それとも・・・

昨日のクーデター発生から一夜明けました。

 

今日も長文になりますが

今日1日の動きを。

 

 

10月31日の動き

 

今日もJICAからの指示で一日中自宅待機。

 

朝起きてみると、人通りやバイクや車も走っていました。

商店や屋台は、営業しているところもちらほらあり

少し日常を取り戻しつつあると安心していました。

 

しかし、昼くらいにネットを開いてみると

中心街では今日もデモ行為があったようです。

 

昨日のブログで今回の渦中の人 コンパオレ大統領が辞めたような

書き方をしてしまいましたが

コンパオレ氏が30日の間に、辞任をしない声明を発表していました。

 

今日のデモは、コンパオレ氏の辞任を改めて求めるものでした。

 

昨日ほどの騒動にはならなかったようですが、大きなデモだったようです。

しかし、自宅の周辺はそんなことわからないくらい、平穏でした。

 

 

そしてとうとう、31日 13:00頃 コンパオレ氏が辞任を表明します。

 

辞任の報道がされると、

笛を鳴らしたり、バイクのクラクションを鳴らしながら走る人が多くいました。

 

そして、国家元首として軍の参謀長官が就任したようです。

 

しかし、デモ隊の中には、その決定に賛同していない者もいるらしく・・・

 

しかも、今後の対応については

憲法に従い、90日以内に大統領選挙をするとか、

12か月間の暫定政権をつくり、その後に選挙とか

ここでも立場によって主張していることが食い違っているようで

混乱しばらく続くかもしれません。

 

 

ブルキナの世論

今日の一連の動きで、

正式に27年間トップを務めてきたコンパオレ氏の政権が終わりました。

 

今回のクーデターからわかるように、

たぶん世論的には今回の大統領辞任は歓迎している国民が多いと思います。

 

以前にブルキナべの知人と政治の話をしていても

「大統領を変えたい!」という人がほとんど・・・

いや、話す人全員が再選にNO!と言っていました。

教育問題、失業問題・・・等々

前大統領の様々な政策に異議唱える人もしますが

どうやら多くの人々は「変わりたい!」って気持ちがあったようです。

 

貧しくて、なんだか閉塞感のある生活から抜け出したい

 

そんな希望が大きいようです。

 

でも!

 

でもですよ。

 

コンパオレ氏は、一番最初はクーデターにより政権を奪いましたが

それ以降は、4回の大統領選挙に当選をしているわけです。

しかも、どの選挙も80%以上の圧倒的な得票率で。

 

これには、投票率の関係とか

公正公平な選挙運営されたのか等々の問題が関わってきますが・・・

 

それでも20年以上、国民選挙で選ばれたリーダーなんですよ。

 

27年間大統領が同じだったって、すごく異常ですが

それでもブルキナベは選んでいたんです。

 

じゃ~なんで、ブルキナベはコンパオレ氏を4回も選んだのか?

 

 

数年前の日本と一緒?

それは

 

「他に候補がいないから」

「大統領を変えて争いが起こるなら、このままの平和な生活が良い」

 

こんな意見が多かったみたいです。

 

なんとも保守的な意見・・・ブルキナベらしい。

 

 

でも、ふと思いました。

 

なんだか数年前の日本みたい。もしくは、今でも日本はこんな感じなのかも。

 

「変わりがいない」

 

「どの政党も同じ」

 

「どこが政権を握っても結局一緒」

 

 

こんな世論聞いたことありませんか?

 

考えてみれば、日本も約半世紀、同じ政党が政権握っていたんですよね。

それって、世界からみれば珍しいことだったのかも。

 

でも、日本は数年前に政権が変わった。

 

 

でもでも、結局現在は元の政党に再び政権交代・・・。

 

 

これまでは、軍事クーデターで国家元首が変わったブルキナファソ

同じクーデターではあるけれど、今回は民衆が中心となって起こしたもの。

 

他の隊員から聞いた話では、

ブルキナベは、今回の一件を「クーデター」とは言わないそうです

 

「民衆蜂起」というだそうです。

 

 

自分たちが国を変えた!!っていう相当なプライドがあるのかも。

 

 

今は、ブルキナベが変わろうとしている瞬間。

でも、その先はどうなってしまうのか・・・

ブルキナベが抱く理想に本当に近づくことができるのでしょうか。